http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45689
前略
(4) 再度日本株式に注目が集まる公算大
デフレ=低バリュエーションか、インフレ=高バリュエーション
?適切な政策イニシャティブを前提とすれば、世界の他国で有利な投資対象が見当たらなくなる中で、日本株式は最も魅力的資産となり得るのではないか。
?日米欧の先進国間で、最も経済が強いのは米国であることは論を待たない。
だが、米国の株価は既に大きく上昇してきたため、上値余地は小さい。
それに対し、日本株のPBR(株価純資産倍率)などのバリュエーション(株価評価)は、先進国最低水準で割安さが際立つ。
それは日本が世界で唯一長期デフレに陥り、名目経済の収縮を前提とした株式バリュエーションが定着してきたからである。
?しかし今、デフレ脱却が確実となる過程で、株式バリュエーションは大きく転換することになる。
そうしたパラダイムの転換(価値観の転換)に伴う価格変化こそ、最も大きな投資チャンスであることは論を待たない。
?上値余地から考えると、日本株は最も魅力的な市場となっている。
アベノミクス相場が始まって以降、株価は最大2.4倍となったが、企業の大幅増益により、割安感は薄まっていない。
中国経済次第という側面はあるものの、2016年の日経平均株価は2万4000円を目指すだろう。
?過去20年間に主要国の名目GDPが3倍、4倍と成長する中、日本経済だけが麻痺したかのように成長が止まっていた。
その日本が20年間の雌伏の時を超えて復活しようとしていることに疑いはない。
引用元: ・【相場展望】武者陵司「日本株は最も魅力的な市場となっている。2016年の日経平均は2万4000円を目指す」