原因不明の体のまひ 子ども中心に全国で66人に
去年の夏以降、原因不明の体のまひを訴える子どもが相次ぎ、一部から「エンテロウイルスD68」が検出された問題で、体のまひを訴える患者は26の都府県で5歳以下の子どもを中心に66人に上ることが分かりました。
国立感染症研究所は、体のまひの程度や治療によって改善したかなど、詳しい実態調査を始めることになりました。
この問題は、去年8月以降、発熱やせきなどの症状のあと、原因不明の体のまひを訴える子どもが相次いで見つかったもので、一部から「エンテロウイルスD68」が検出され、その関連が疑われています。
国立感染症研究所が全国の病院を対象に調べたところ、まひを訴える患者は5歳以下の子どもを中心に66人に上り、20代から50代の人も含まれることが分かりました。
このため国立感染症研究所などの研究グループは、体のまひの程度や治療によって
改善したのかなど、詳しい実態調査を行うことになりました。
研究グループでは、患者の中には、治療によって症状が改善した人もいることから、今月いっぱい情報を収集し、今年度中に治療方法についての検討をまとめたいとしています。
研究グループの福岡市立こども病院の吉良龍太医師は「今もまひが残る患者が多いと考えられる一方、程度の差はあるが、多少症状が改善した子どもさんもいるので、いつ、どんな方法で治療を行えば最も効果的なのかを探っていきたい」と話しています。
NHK NEWS WEB 1月19日 15時36分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160119/k10010377571000.html
引用元: ・【医療】原因不明の体のまひ 子ども中心に全国で66人に ウイルス関与か