http://www.asahi.com/articles/ASJ18571CJ18PLFA002.html
米ラスベガスで開かれている家電見本市「CES」では、世界のメーカーが技術を競い合う「花形」のテレビで日本勢の存在感が薄い。
常連だったシャープと東芝が不在の会場では、韓国や中国勢が高画質や薄い画面などいくつものテレビを並べ、最新の技術の高さをアピールしている。
「我々はシャープのブランドを持てることに、とてもワクワクしている」 中国のテレビメーカーの海信集団(ハイセンス)の幹部は5日、記者会見で「SHARP」ブランドのテレビを紹介した。
調査会社IHSテクノロジーによると、ハイセンスの2014年の薄型テレビの世界シェアは5・6%の4位。
経営難で苦しむシャープから、昨夏にメキシコのテレビ工場の買収を発表。
今後、北米でブランドを使っていく予定だ。
中国系では、ハイセンス以外のメーカーもシェア上位に食い込み、勢いがある。
その一つのTCL集団の幹部は5日、「中国で最もテレビを輸出し、北米で最も販売が伸びている企業だ」と自信を見せた。
韓国勢では、世界1位(シェア28・9%)のサムスン電子が、170インチの4Kテレビなどを並べ、世界2位(同15・5%)のLG電子は、厚さが2・57ミリしかない有機ELテレビを披露した。
一方、10年前には薄型テレビの世界シェアで10%前後でトップを争っていた日本勢は、もうけが出にくくなって事業を縮小しており、シェアを追い求めない方向へとかじを切る。
出展したパナソニックが目玉として出した有機ELテレビのパネルはLG製で、基幹部品は自前ではなくなった。
高級品が売れやすい欧州と日本を中心に展開する。
14年の世界シェア3位(同7・9%)のソニーは、技術力を生かした付加価値の高い商品に絞り込み、15年3月期は10年以上続いた赤字から脱却した。
海外販売の縮小や撤退を決めたシャープと東芝は、CESの展示を見送った。(米ラスベガス=西山明宏、鈴木友里子)
引用元: ・【家電】「花形」テレビ、主役は中韓 存在感薄い日本 米見本市
テレビが家電の花形っていわれるのはやっぱり見てすぐ鮮やかな映像が映し出されるからだろうね、大きいし並べれば迫力もある
AV機器を作ってるメーカーとしてみれば自社製品を出力する先でもあるしインターフェースの規格化にも影響してくる
次世代規格に参画できなければ自ずと機器開発にも制限が出てくるし他社との差別化が難しくなり凡庸な製品しか出せなくなってくる
ライセンス収入も無くなり収益力は大幅に悪化、開発力まで低下すれば新興国メーカーの価格攻勢にも太刀打ちできず市場からの退場を余儀なくされる
みなはテレビはどこが作っても同じとは言うけどCESで見る試作機の中には液晶ながら有機ELに肉薄する画質を実現してるものもある
枯れた技術だと言われる液晶でも改善すれば画質はここまでよくなるのかと感心させられる一方で、次世代モニターの開発原資は液晶の収益から出ている
・・はずだったがその前に韓国や中国勢にやられてしまったのが実情
見通しの甘さが原因だろうがまさか国を挙げて攻勢を掛けてくるとはだれも予想出来なかっただろう
まぁ言っても始まらないのだが、つまるところAVメーカーはテレビ開発は止められないってことだわ