昭和48年
石油ショックによる物価急上昇(原油価格大幅上昇→関連商品値上げ→物価上昇)。中東戦争が引き金となり、エネルギー源を中東の石油に依存してきた先進国の経済を脅かしました。日本は、日本列島改造ブームによる地価急騰で急速なインフレが発生していましたが、石油危機による便乗値上げなどにより、さらにインフレが加速されることになりました。そして、トイレット・ペーパーや洗剤などの買いだめ騒動が起きました。
日本電信電話公社(現NTT)が電話ファックスサービスを開始しました。この年以降FAXは、大いに活用されることになり、日本におけるビジネスの生産性と品質を向上させたと思います。
あの「ノストラダムスの大予言」が出版され、西暦2000年へ向けての不安を煽りました。今やその西暦2000年も一昔前となりましたが。
大相撲では輪島が第54代横綱に昇進しました。このあと、輪島と北の湖の二大横綱による輪湖時代が始まります。千秋楽に観る横綱対戦、左下手一本で十分の輪島、右上手で十分の北の湖のガップリの四つ相撲は、いつも力が入りましたね。その北の湖も先月(平成27年11月)自身が理事長を務める場所で亡くなりました。
商品では、オセロゲーム(ツクダオリジナル)、ごきぶりホイホイ(アース製薬)などが発売されています。
この年、あの刑事コロンボがテレビ放送され「うちのカミさんがね」も流行りました。その後、刑事コロンボは日本でも大人気のシリーズとなりましたが、あの時はここまで流行るとは予想もつきませんでした。
歌謡曲は、宮史郎とぴんからトリオの「女のねがい」、ガロの「学生街の喫茶店」、沢田研二の「危険なふたり」、かぐや姫の「神田川」、チューリップの「心の旅」、天地真理の「恋する夏の日」、浅田美代子の「赤い風船」などがヒットしています。
日本レコード大賞は、五木ひろしの「夜空」、日本有線大賞は、内山田洋とクールファイブの「そして神戸」でした。
洋画は、「ポセイドン・アドベンチャー」、「007死ぬのは奴らだ」、「十戒」、「ベンハー」などが公開されています。
主な出来事
出典:http://nendai-ryuukou.com/1970/1973.html
- 石油ショックによる物価急上昇
- 祝日法改正(振替休日制の導入)
- 日本電信電話公社が電話ファックスサービス開始
- 下関-門司を結ぶ東洋一の吊り橋、関門橋が開通
- 中央線の快速電車にシルバーシートを設置
- トイレット・ペーパー,洗剤などの買いだめ騒動
- 関東大震災から50年目で“地震”ブーム
- 奈良テレビ放送開局
- 資源エネルギー庁発足
- ノストラダムスの大予言が出版される
- 東急インの1号店として京都東急インが開業
- レオパレス21設立
- 輪島が第54代横綱に昇進