アルフレッド・ベルンハルド・ノーベル(1833年〜1896年)
ノーベルがダイナマイトを発明し、火薬事業で莫大な富を築かなければ「ノーベル賞」は設立されなかった。ダイナマイトは、鉄道、道路、鉱山の工事に有効に使われたが、一方では戦争にも使われ、人の命を奪う武器になった。ノーベルは、『自分の財産を人類の平和と進歩に役立つ仕事をした人に分けてほしい』という遺言を残し、その遺言が「ノーベル賞」につながった。「ノーベル賞」の授賞式は、毎年、ノーベルの命日(12月10日)に、ノーベルの生まれた町(ストックホルム)で行われている。
発明家、実業家として、後世に名を残す、五つ星の人物である。
スウェーデンのストックホルム生まれ
化学者、発明家、実業家
享年63歳
<プロフィール>
建築家で発明家の父イマムエル・ノーベル と母カロリナ・アンドリエッテ・ノーベルの4男として生まれる(8人兄弟)。少年時代から爆発物に興味をもち、父からその原理を学ぶ。さらに化学の知識を深めるため、パリで1年間、アメリカで4年間、化学を学ぶ。
その後、爆発物の研究に没頭し、特にニトログリセリンの安全な製造方法と使用方法を研究。ニトログリセリンは液体で揺れや振動に反応して爆発するという欠点があった。
31歳の時、爆発事故で弟と5人の助手が死亡。33歳の時、不安定なニトログリセリンの爆薬を改善したダイナマイトを発明し、アメリカとイギリスで特許を取得。
38歳の時、より安全となったダイナマイトの量産を開始。50カ国で特許を得て、100近い工場をつくり、世界中で採掘や土木工事に使われるようになった。一躍大富豪となる。
ヨーロッパと北米の各地で会社を経営し飛び回っていたが、生涯独身で子供はいない。