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昭和時代とは 昭和34年(1959年)

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opportunitas / Pixabay

昭和34年

皇太子結婚の年です。前年に正田美智子さんが皇太子妃に決定し、美智子さんブームがわき起こっていました。パレードのルートには大勢の人が祝福に集まり、テレビ中継もされました。日本中を明るくし、国民が喜びに浸りました。この年生まれた女の子に「美智子」と名付けた親も多かったと思います。

週刊少年マガジン」(講談社)、「週刊少年サンデー」(小学館)が同時に創刊されました。以降、数々のマンガが世に出され、50年以上に亘り私たちを楽しませています。マガジンに掲載された8マン、タイガーマスク、あしたのジョー、巨人の星、ハリスの旋風、ゲゲゲの鬼太郎などは昭和のマンガとして記憶にあります。一方サンデーは、おそ松くん、オバケのQ太郎、パーマン、ジャイアントロボなどでしょうか。

第1回日本レコード大賞で、水原弘の「黒い花びら」が大賞に選ばれました。この時代は、歌謡曲、流行歌が私たちの生活に密着していて、思い出と歌がセットになっています。そのような時代ですから、レコード大賞にどの曲が選ばれるのか、大晦日の楽しみの1つになっていました。当時は、日本レコード大賞が夜7時~9時、NHK紅白歌合戦が9時~11時45分、レコ大と紅白歌合戦の両方に出場する歌手は、会場の移動が大変だったと記憶しています。

この年は西部劇ブームだったようですが、昭和の日本人は西部劇が大好きでした。西部劇は、日本の時代劇と重なるところがあります。悪者をやっつけて、正義が勝つストーリーが、私たちを引きつけました。あの懐かしい「ララミー牧場」や「ローハイド」は、テレビでも大人気で高視聴率になっていたと思います。

乗用車では、初代ブルーバード(日産自動車)が発売されました。モデルチェンジを重ねて、今も最新型が走っていますが、昭和34年に生まれた車なんですね。

缶ジュースのカゴメトマトジュースが発売されました。当時は、トマトがジュースになるなんて考えもしなかったので、驚いた人も多かったと思います。ちょっとしたエピソードをお話しますが、小学校の遠足に友達がトマトジュースを持ってきました。その友達が一口飲むと、こりゃまずいと言うので、数人の友達が回し飲みをしましたが、全員がまずいと言って半分以上を捨てました。本当にまずかったのです。おいしいトマトもジュースにすると飲めませんでした。その後、徐々に味が改良され、飲みやすくなってきたのです。歴史があるのですよ。

ライスチョコレートやベビーラーメンが発売されたのもこの年何ですね。

歌謡曲は、ペギー葉山の「南国土佐を後にして」、三橋美智也の「古城」、三波春夫の「大利根無情」、ザ・ピーナツの「キサス・キサス・キサス」、小林旭の「ギターを持った渡り鳥」、スリー・キャッツの「黄色いさくらんぼ」などがヒットしました。

洋画は、チャールトン・ヘストン主演の超大作「ベン・ハー」が公開されました。私はビデオやテレビで10回以上観ていますが、何回観ても感動させられます。名作中の名作です。

主な出来事

出典 http://nendai-ryuukou.com/1950/1959.html

  • NHK教育テレビ・フジテレビジョンの放送が始まる
  • 昭和基地に置き去りにしたタロとジロの生存確認
  • 「週刊少年マガジン」「週刊少年サンデー」の同時創刊
  • メートル法実施
  • 伊勢湾台風(死者5041人、被害家屋57万戸)
  • 第1回日本レコード大賞(水原弘の「黒い花びら」)
  • 児島明子がミス・ユニバースに選ばれる
  • 皇太子結婚、パレードをテレビ中継
  • 西部劇ブーム
  • 緑のおばさん登場(日給は350円)
  • 個人タクシーが登場
  • 日本初のコンテナ専用列車「たから号」運転開始
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